海外アニメの書き散らし

ネタバレ注意!!

『トロールズ ミュージック☆パワー』

トロールズ ミュージック★パワー (オリジナル・サウンドトラック)

 

鑑賞日:2020/10/14

朝一映画館で見てきたんですが客が自分以外いませんでした。ソーシャルディスタンスが過ぎる。

 

 

 

恐れていた吹き替えは思ったより悪くなかったです。バーブの吹き替えの人上手い。ミキの二人はほとんどセリフが無かった(それならそれで作風的にEXITがよかったとちらっと思った)。ウエンツはちょっとKENNぽいし、上白石萌音アメリカンなボケを丁寧に遂行しようと頑張っていた。

 

どっちかというとレギュラーメンバー総入れ替えの方が寂しかったですね。まあTVシリーズと吹き替えが違うのはあるあるだからしょうがないか。
でも出産してない佐藤せつじなんて…。
宮野真守とか木村昴とかいると、これもこれで邦アニメ好きに媚びてるのではみたいなことを考えてしまってよくない。
平田広明が西部劇っぽい町にいただけで面白かったから良しとしましょう。あとめっちゃ歌上手い人出てきた~~誰~~と思ったら松本梨香でびっくり。松本梨香の歌というとポケモンのサトシ声の印象強かったので。

 

歌のシーン全部きちんと吹き替えかと思いきや、一部は字幕だったりしてなんだかな。やるならきちんと全部訳してほしい派。字幕の漢字にフリガナが無いのもキッズ向けとしてどうなん?と思ってしまった。
あと吹き替えの弱点として、自分みたいにあんまり耳が良くない人間には歌詞が聞き取れないというのがありますね…。特に伴奏がロック調でうるさ目だともうダメ。レンタルしてもう一回見ろっていう作戦なのか。


話は普通でした。良くも悪くも調和しているというか。
バーブが全ての弦を集めはじめた動機がよくわからなかった。。。お父さんが何か言ったことを勘違いしたのかな…?強いリーダーシップをとらなくちゃってとこで暴走していったとか?
また朝一でボーっとしてたせいか、その辺よくわかりませんでした。

バーブ自身はカリスマ性があっていいキャラだけどね。一つ一つの動作が堂々としてて好き。

最終的にはみんなで歌うんだろなーっていうのはもう完全に読めてるわけだから、そこまでの過程に工夫が欲しかった。
みんな物分かりいいなとも思うし(「みんな同じじゃつまらないよ」「確かにそうだ」)。

物語の谷がいまいち。ビギーが帰って、ブランチと別れて…と、あぁもめてんなあ…って感じで面白くない。

音楽性の違いで解散わろた。
音楽性の違いで言うとロックが一番内輪もめ激しそうなイメージあるけどね。だからかわざわざ「ハード」ロックってちゃんと注釈付きなの笑う。*1

 

重要な秘密ラップで明かされがち(『スモールフット』ぶり2回目)
1のオープニング、いきなりSeptemberだったけどあれもファンクトロール的には「そういうとこだぞ」って感じなのだろうか。

今回のサブストーリーはクーパーにスポットライトが当たってて嬉しかったけど、TV版の狂気のボケっぷりを期待してたら、意外とすっとぼけてなくてちょっと拍子抜け。サブの筋としてそんな広がりもなかった(すぐ“回収されちゃう”)し…。
クーパーのお兄ちゃんかっこいい。

予告であんだけやってたガイ・ダイヤモンドの出産があっさり処理されててなんなんw

他の音楽ジャンルとしてK-POPが出てくる時代なんだなーと思いました。
てかアメリカ人ほんと江南スタイル好きだよね、というか日本で流行ってなさすぎなのか。

西部の町で、ヨーデルがカギになる…ってとこで『ホーム・オン・ザ・レンジ』を思い出した。

なんだかんだ巻き込まれてもすぐ踊れるブランチすごい。

最後グリズルたちが言ってたちーずまるってなに?

終盤のシーンでやる気なくジュース飲んでるクラウドガイみて、漫画『トクサツガガガ』で「フェスでも一番後ろの方(の客)は放牧されてるヤギぐらい(演者に)興味ない」というギャグがあったのを思い出しました。

 

今回の曲は正直いまいちでした。
Mステでちらっと見た時、あんまピンとこないなと思ってしまって。
1のGet back up againとかCan't stop the feelingみたいなキャッチーさとか、True colorsの引用みたいなビシッと決まるシーンが無かった。
西部の町を離れるときにかかってた曲だけはちょっと好き。
ワナビー(とこの映画では使われてないけどマカレナ)はそろそろ連邦法で規制すべきでは。

 

作画は良かったよ。
キルトを折りたたんで作ってる西部の岩山が好き。
キラキラテープの滝とかすごい、ずっと見てられる。
あと悪ふざけコラージュな…。
グリッター、ギターから出る稲妻の漫符っぽさ、色収差とかが『レゴムービー2』ぽかった。テクノトロールのコマ落ち風の動きとか。


なんのかんのいいつつクルードさん2も映画館行っちゃうんだろうな。

*1:音楽がテーマなせいか、人種対立とかいうよりはなんとなく文化収奪とかブルデューの趣味の闘争みたいなものを連想してしまった。(テキトーな思い付きですのであまり深くつっこまないで!)