鑑賞日:2022/1/2
歌がいまいちピンとこなかった
モアナの時も地味だなとは思っていたけれど(モアナの曲は好き)、さらに特徴が無い感じに…
リン=マニュエル・ミランダの曲があまり好みではないのかも。作詞もこの人なのか。詞の内容も言ってることが普通で同じことの繰り返しというか、キラーフレーズが無いというか。
アニメ映画というより舞台や実写映画のミュージカルの曲っぽい。そういうのが好きな人にはいいのかな。でも自分は舞台系のミュージカル曲はそこそこなので、あんまりハマらなかった。
「The Family Madrigal」は初見で、よそのスタジオのアニメ作品のミュージカルシーンでスベってるやつみたいだな…と思ってしまった(←なんでそんなに厳しい?)。
「What Else Can I Do?」はベタだけどまぁよかった。けど作画がいいだけかも(この辺アナ雪2の「Show yourself」を初見で見た時おおっとなったけど、曲だけ聴くとこんなんだっけってなったのに似てる)。
「Colombia, Mi Encanto」もまあまあ好き(南米っぽい曲が好きなだけかも)。
「Surface Pressure」は若干ハミルトンっぽいイメージ(ハミルトンの方をあんまり知らないので適当言ってます)。
「We Don't Talk About Bruno」のゴリゴリの掛け合いがすごく舞台のミュージカル曲っぽい。
ミラベルもブルーノおじさんも、全然悪いことしてるわけじゃないのに邪険にされててかわいそう。
人のために家があるんじゃなくて、家のために人が存在するようになったとき、その倒錯を破壊してリセットするためにミラベルは送り込まれたのだろうか?
そうだとすると家賢い。結局はみんな家に操られているような気もするけど…。この家はやっぱりおじいちゃんなのかな。
おばあちゃんキャラと言えば、『モアナ~』の時はモアナの後押しをする自由なキャラクターでしたが、『ミラベル~』ではガチガチのリーダー(モアナで言うところのお父さんポジ)でしたね。
別におばあちゃんという属性だから自由というわけではなく、集団に対して責任を負っている人は保守化するというか、役割が人を決定するんだなと思いました。モアナのおばあちゃんは集団から浮いてるって自分で歌ってたしなぁ。
ミラベルは役割が無いのが役割というか、システムの外側にいるからこそ自由に動けるというか、そんな感じ?
町の人が最後助けに来るところがちょっと社会的な終わり方だなと思った。公助というか。(もう少し町の人との関わりの伏線があってもいいような気も)
家のために結婚しようとしたという告白は、なかなかぞっとするものがある
物語の舞台が狭い(物理的にも?)なとちょっと思ってしまった。一応各々の部屋の中は個性があって飽きさせないようにはしてるけど。
消えたおじさんは家の中にいるし(笑) 家をぐるっと回ってあっさり終わりというか。
でも『ノートルダムの鐘』も聖堂とその周辺しか出てきてないから、やっぱストーリー構成の問題かなぁ
でもラーヤもそうだけどミラベルも児童書っぽくて嫌いじゃないですよ。
家のアニメートは最高。別に目とかついてるわけじゃないのにかわいい。この辺はディズニーの本領発揮って感じだ。
家が動くというと『モンスターハウス』とか『アダムスファミリー(アニメ版)』のようなホラー系が多いけれど、こっちはファンタジックで明るい。家なのにリズム感がすごい。
ミラベルの、イザベラお姉ちゃんを見る表情に毎回笑ってしまう。
ルイーサお姉ちゃんのシャツの柔らかそうな質感すき。
ダンスいいね。あまりダンスシーンに興味を示さない人間なんだけど、これはノリノリで楽しかった。
ジョン・レグイザモ、流石5本もアニメに出てるだけあって、ちょっとしか話してないのに十分情けない人物を演じていて笑った