鑑賞日:2020/5/8
重かった。。
タリバンの青年が怖い。人間というより、凶暴な犬みたい。話が通じなくてひたすら吠え掛かって噛もうとしてくるような。少年兵ほど残酷って聞いたことあるけど、そんな感じ。
序盤の無理ゲー感。イヤ全体的に無理ゲーなんですけども。
コマ撮り風の物語パートはきれい。
物語が現実を侵食してきたらマジックリアリズムぽかったけど(最後の混乱の中、お兄さんが象に乗って助けに来る、とか)流石にそこまでではなかった。
こういう戦時下というか独裁下もので、主人公が遠くに出かけたときに限って国境とか道が封鎖されそうになるのあるあるな気が。
この映画はベクデル・テストをパスしているんですが(主人公とその友達の女の子二人が将来の夢について話すシーンがある。また必然的に女性同士の会話のシーンが多い)、ここまでガチガチに性別で分けられてる社会について描いた映画でこのテストが通るというのはなんとも…皮肉っぽいなと思いました。
(余談ですがこのヒリヒリ感どっかで…と思ったら、笙野頼子の小説を思い出しました。女性が迫害される世界の感触は似通うのでしょうか。
逆に現代日本に生きててあれだけ書ける笙野頼子とは。)