『ノートルダムの鐘II』

このDVDを注文した翌日くらいに「本物」が燃えててだいぶビビってるんですけどとりあえず感想をば……二回目の鑑賞です。

やっぱりこう見ると主線がパッキリとしてますね。あと影がない。
色指定がところどころおかしい…特にエスメラルダ。土みたいな色の肌のときもあれば、暗い場所なのに妙に明るい色になってたりしててなんとも。
キャラクターの表情がたまにこんな顔しねえだろｗというか、すくなくともディズニーっぽくはないな…という状態になってるところに笑ってしまう。精一杯のアメリカンか。これがディズニーアニメーションジャパンのやり方か！
ただ妙に背景がきれいだったり、時々良作画だったりするあたりはまあ、頑張ってるなと。

話の地味な展開は好き。ゼファーを助けるくだりとか。
てか66分の作品なのか、もっと長く感じる。
ほんと１のヒリついた感触に比べるとすごい明るくて能天気ですよね。カジかなり笑ってるし。やっぱ明るい表情してると見ててなごむ。めっちゃ楽しそうに手で鐘を押しながら鳴らすシーンにはなんかユゴーの小説のほうっぽさがある。
サルーシュもおちゃめな小悪党って感じだし。あのサルーシュの小柄な付き人の怪しさ、味がある。力持ちの手下二人組はちょっとルパンっぽい。

カジが外に出られるようになってからあちこち散策して、あの大聖堂を外からよく見える場所を見つけたのかな、とか考えるとしみじみしますね。

モブキャラが結構再登場してるとこが嬉しい。ゴッド・ヘルプのシーンのおばさまとか、クロパンの劇を見てた子供たちとか、二人組の衛兵とか（心を入れ替えたのかなｗ）。ただなぜか司祭様だけ背が高い違う見た目になっててそこはちょっと残念。

この作品は音楽メンケンではないんですが、個人的にはこれもこれで好きです。
特に「Ordinary miracle」。これのためにDVDを買ったといっても過言ではありません。というかトム・ハルスの歌が上手い。
「Fa la la la fallen love」歌い出し多分「Can you feel the love tonight」を意識してると思う。このやけくそハッピーな感じなんなの(笑)　手すりを滑り降りるシーンは「Out there」のパロディかな（短いけど）。
スコアのほうも1っぽさをちょっと踏襲しつつ、「Ordinary miracle」のメロディをふんだんに使っていくスタイルでわりといいかんじだと思いました。

１の声優陣が結構続投してくれるあたりに優しさを覚えました。トム・ハルスもだけどデミ・ムーアやケビン・クライン、ポール・カンデルまで…。
吹替も劇団四季の人は全員いなくなるかなと思ってたら、意外にもユーゴとヴィクトルの人だけそのままでうれしかったり。入れ替わった声優も好きな人多くてありがたい。
しかしこの鈴木綜馬って人、芥川英司に声そっくりだなーとか思ってたら同一人物だったのか！今Wikipedia見て知ったよ！この微妙に棒っぽい演技そっくりだな～すげ～とか感心してたよ！